2020年7月24日金曜日

長野県田立のアマゾナイト

長野県木曽郡南木曽町田立


一般的にアマゾナイトというと、外国産のイメージも強いかと思います。

自分も国産のアマゾナイトがあるイメージは、最初はなかったです笑

ブログを始めてから初の国産鉱物です!



名前:アマゾナイト、天河石、(微斜長石)
英名: Amazonite

組成:K(AlSi3O8)

モース硬度:6-6.5

晶系:三斜晶系

分類:珪酸塩鉱物

(mindatより)


大体幅は3cm〜4cmほどの大きさで、2020年7月のミネラルザワールドin横浜での購入品です。




まず、アマゾナイトについて話をすると、「長石の仲間」という説明が一番ざっくりしているかと思います。

長石に関しては奥が深いため、ここではあまり掘り下げませんが(笑)、分類としては、

長石グループの中の微斜長石の中でも鉛によって青〜緑色に着色されたものとなります。



象牙色のものを
「ホワイトアマゾナイト」と呼んでいる所もあるようです。



先程書いたとおり、微斜長石の中でも青〜緑色になったものをアマゾナイトと呼ぶわけです。

微斜長石は大体、白〜象牙色をしているため、ホワイトアマゾナイトというのは着色されていないアマゾナイトだと考えると、
微斜長石のことを指していると思われます。



鉱物、宝石に関しては名前でかなり印象が変わるため、よくコマーシャルネームのようなものも付きますね。



アマゾナイトについては、
「名前の由来となったアマゾン川からは発見されていない」ことや、
「宮沢賢治が好んだ石」というような話題もありますが、この標本としての話に移ろうと思います。



上の画像に、金属光沢のある四角い鉱物が付いていますね。

黄鉄鉱かな?可愛らしいですね笑

あと嬉しかったのは、



↑ここに面が出ていますが、これは自形結晶の結晶面ではないかなと思ったりしています。

とはいえ長石の結晶についてはとてもややこしく、奥が深いため、あまり自信はありませんが笑


田立では広くアマゾナイトが採れるそうですが、その中でもヤンゾレという場所は古典的産地としても有名です。



高品質のアマゾナイトは、アメリカのコロラド州に多い気がしますが、日本の田立では明治時代から採掘されていた記載があり、

当時採掘されたものの展示品には、コロラドのものに勝らずとも劣らないというか、圧倒的に国産離れをした標本もありました。



「国産離れ」という表現をしましたが、皆さんは「国産」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

華やかで鮮やかな外国産に比べ、控えめで地味、でもわびさびや渋みを感じませんか?

日本には日本特有の文化があり、独特の風情がありますね。



日本語は外国語に比べると難しいと言われますが、実際、日本人である私達も間違って使っていることが少なくありません。


たとえば「役不足」

謙遜の意味で使ってしまうと大変です。

「役不足」とは「その人の実力に対して、役目が軽すぎる」という意味ですから、「自分には役不足です」なんて言ってしまうと、

「自分のような実力のある人間には、その程度の仕事では軽すぎる」と言っていることになってしまいます!

謙遜したい場合には「力不足」が正しいでしょう。


同じように、謙遜の意味で使ってしまいがちなのが「敷居が高い」。

「自分には高級だったり、レベルが高くて行きづらい、入りづらい」などの意味で使われることが少なくありませんが、

「敷居が高い」とは「相手に不義理、不面目なことがあって、その人の家に行きにくい」という意味です。

謙遜したい場合は「ハードルが高い」などが良いかもしれません。


また、恋愛の話でよく使われる「脈がある」。

「彼(彼女)に脈がありそうだ」と言うとき、「相手は自分に対して気がある」という意味で使っているかもしれませんが、正しくは「見込みがある、望みがある」という意味です。(これはそんなに遠くないか笑)


それから「あの人は破天荒だ」と言うとき、「荒っぽくて、乱暴で、無鉄砲」という意味で使っていないでしょうか。

「破天荒」とは、正しくは「今まで誰もできなかったことを成し遂げること」を言います。


そして、これはテレビ番組や書籍などでもよく見かける間違いの1つ、
「満天の星空」



何が間違いかお分かりでしょうか。

「満天」とは「天(空)に満ちる」です。
「星空」だと「空に(星)空がいっぱい」と言うことになってしまいます。

正しくは「満天の星」ですね。

これと同じ表現がもう一つありますね。

「満面の笑顔」です。

もうお分かりですね。
「満面」とは「面(顔)に満ちる」という意味なので、

「顔に(笑)顔がいっぱい」と言うことになってしまいます。

「満面の笑み」が正解ですね。


日本語の誤りについて、ほんの少しだけ見てきましたが、たとえ間違った使い方であったとしても、多くの人が日常的に使うようになるとそれは正しいものへと変わっていきます。

言葉は世に連れ、世は言葉に連れ、時代の流れと共に言葉も移り変わってゆくものですが、

日本語のもつ美しさ、豊かな風情はいつまでも受け継がれてほしいものですね。


最後に日本の文化の美しさ、日本人の心がよく表れたものをご紹介しましょう。

「いただきます」と「ごちそうさま」です。

これは日本語特有の表現になります。

「いただきます」には「動物や植物などの命をありがたくいただきます」という意味が込められています。

「ごちそうさま」は「御馳走様」と書き、「馳走」とは走り回るという意味です。

自分をもてなすために、走り回って料理をそろえてくれたことへの感謝の思いが込められています。

ぜひ、次のお食事のときには、このことを思い出して見てください。


お読みくださりありがとうございました。

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