Mangara,Manyara,Tanzania
ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンドに並んで世界五大宝石としても呼ばれることのあるアレキサンドライト。
光源によって色が変わる「カラーチェンジ効果」が見られる面白い石ですよね。
見どころの多い石なので、自分も手に入って良かったなとしみじみ思っています笑
名前:アレキサンドライト、変彩金緑石
英名: Alexandrite
組成:BeAl2O4
モース硬度:8.5
晶系:直方晶系
分類:酸化鉱物
(mindatより)
それぞれ大きさは5mm前後で、クリスタルワールドさんでの購入品です。
不思議に思ったのが、このアレキサンドライトは、2つともアップルグリーンなのですが、右側のものは赤みを帯びて映っていますが、改めて確認をしてみましょう笑
アレキサンドライトは、紫外線ライトを当てると、赤くみえることがあると思いますが、それは「蛍光」という別の効果です。
カラーチェンジは、ろうそくの炎や白熱灯で確認でき、今回は白熱灯で画像を撮ろうと思います。
1つ前の画像と同じもの2つで確認してみると、もとから赤っぽく映っていた右側のものが、はっきり赤くカラーチェンジしてますね。
緑に映っていた左側のものは、右のものに比べてカラーチェンジが弱いので、最初から赤く映らなかったんですかね笑
他のものチェックしてみましょう。
↑これが通常時(本当はもっと緑です!)。
↑これがカラーチェンジ後。
これもなかなか分かりやすいですね。
カラーチェンジするという話を聞いていても、本当にカラーチェンジすると感動ですね笑
もう2つ、
↑これが通常時(これももっと緑です!)。
これもかなり分かりますね。
アレキサンドライトはクリソベリル(金緑石)の変種です。
クロムを含み、カラーチェンジするクリソベリルのことをアレキサンドライトと呼んでいます。
発見されたのは、ロシアのウラル山脈で、その発見された日が、ロシアの皇帝アレクサンドル2世の誕生日だったため、アレキサンドライトと名付けられたというのも有名な話。
カラーチェンジしたことで、「昼のエメラルド、夜のルビー」と表現されてますね。
なんて贅沢な宝石なのでしょう笑
そういえば紫外線を当てると蛍光するという話をしましたが、せっかくなのでやってみましょうか。
↑これが通常時。
↑これが長波紫外線ライト照射。
右側がとてつもなく赤く蛍光してますね!
↑これが通常時。
↑これが長波紫外線ライト照射。
↑これが通常時。
↑これが長波紫外線ライト照射。
肉眼でもはっきりと緑から赤に変わります。
ところで、鉱物好きの皆さんなら、色へのこだわりをお持ちの方は少なくないでしょう。
でも色って、そもそもどのような仕組みで見えているかご存知でしょうか。
まず赤いりんごをイメージしてみてください。
りんご、赤いですよね。
でもそのりんご、なぜ赤く見えるのでしょうか。
これは光の性質によるものです。
目には見えませんが、光には様々な色が含まれています。
虹の七色がそれです。
虹は赤から始まり、紫で終わるもので、日本では七色とされていますが、実際はグラデーションになっていて色の分類はあいまいです。
国や文化によっては6色だったり、5色だったりします。
この赤から紫までの色が、目に見えるもので「可視光線」と呼ばれます。
色にはそれぞれ波長があり、赤の波長が一番長く、紫に向かって短くなっていきます。
赤より波長が長く、目に見えないものを「赤外線」、紫より波長が短く、目に見えないものを「紫外線」といいます。
光は物に当たると、吸収されたり、反射したりする性質を持っています。
では先程の赤いりんごに戻りましょう。
りんごに光が当たると、りんごは赤い色の光だけを反射し、他の色の光は吸収してしまいます。
私達の目は、りんごから反射してきた赤い光をとらえて、りんごが赤く見えるのです。
では海が青いのは?
海水は、青以外の色の光を吸収し、青い色の光だけが海の深くまで届くので、青く見えます。
もし、この世のすべての物体が、すべての色を吸収する性質を持っていたら、この世界は真っ黒に見えることでしょう。
反対に、すべての物体が、すべての色を反射する性質を持っていたら、この世界は真っ白に見えることでしょう。
だとすると、この世界は光の明暗と色彩によってできていて、「私達の目に見えるように見えているだけ」、ということになります。
見えているとおりに、現実世界が存在しているわけではないのですね。
さて、このような色の見え方の仕組みをふまえた上で、今一度お手元の鉱物をご覧になってみてください。
あなたの目にはどのような色に映るでしょうか。
ちなみに、太陽光とそれ以外の照明とで、色が違って見えるのは、それぞれの光の中に含まれる色の数や種類に違いがあるからです。
お読みいただきありがとうございました。
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