Morocco/Algeria
先日、上空で火球が確認されてから、千葉県で隕石が発見された、というニュースが話題になりましたね。
その周辺に、まだ隕石が残っているとする話もあるので、夢がありますね笑
その隕石は「習志野隕石」と名付けられましたが、その習志野隕石は「コンドライト」という分類に入るので、同じコンドライトの隕石を取り上げてみたいと思います。
名前:NWA869
大きさは1cm〜1.5cmくらいの幅で、東京サイエンスさんでの購入品です。
分類は「普通コンドライト」のL4-6 というものになります。
中には L4-5 としているものもありますが、ラベル通り L4-6 としておきます。
隕石には、隕鉄、石質隕石、石鉄隕石と分類がありますが、「習志野隕石」と、今回ご紹介する「NWA869」は、両方とも「石質隕石」のコンドライトという分類です。
自分も今回調べてみて初めて知ったのですが、コンドライトの中の種類分けも多いですね笑
「コンドライト」で、ここまで分類が広がります笑
1つ赤線で囲っている
「Ordinary chondrite meteorite(普通コンドライト)」が
NWA869と習志野隕石の分類先になるそうです。
そしてここからもグループ分けがされています。
習志野隕石はここから先の分類は分かりませんが、NWA869は
「Ordinary chondrite meteorite」の中でも、赤線で囲っている
「L chondrite meteorite」に分類していて、
「L chondrite meteorite」の中でも分類が分かれますが、
ラベルに「L4-6」と記載されているため、「L4 chondrite meteorite」、
「L5 chondrite meteorite」、
「L6 chondrite meteorite」に入ると思われます。
隕石は、その多くが惑星にまで成長することのできなかった小惑星です。
小惑星も惑星と同様に、太陽の周りを回っているのですが、時々地球の重力に引き寄せられ、地上に落ちてきたものが隕石となります。
他には、月や火星の一部だった岩石が、何かの拍子に宇宙空間に放り出され、地球の重力に引き寄せられて落ちてくるものもあります。
それらが地球にやってくると、まず大気とぶつかって熱や光を発します。
この段階ではまだ「隕石」とは呼ばず、「火球」(かきゅう)と呼びます。
小さなものは、すぐに燃え尽きてしまいますが、ある程度の大きさがあると、一瞬光り輝く様子を見ることができます。
これが流れ星ですね。
燃え尽きずに着地したものを「隕石」と呼びますが、どのくらいの大きさがあれば隕石になるのでしょう。
直径7mほどのものが、半年に一度くらいの割合で落ちてきているのですが、これでも燃え尽きてしまうそうです。
2013年にロシアのチェリャビンスク州に隕石が落ちましたね。
直径は1.5mほど。ここから推測すると、もとの大きさは直径17mほどあったのではないかと言われています。
太古の昔から、地球上にはたくさんの隕石が落ちてきていますが、その8割近くが南極で発見されています。
なぜ南極にばかり集中しているのでしょうか。
南極では、岩盤の上に氷河が乗っており、そこに隕石が落ちると、それは氷河の中に埋もれてしまいます。
そして氷河は、海の方へと移動していくのですが、南極にはいくつもの山脈があり、その山のふもとに氷河が当たって止まります。
山のふもとでは、氷河が「昇華」して消えていく、という現象が起こるため、埋もれていた隕石が表面に現れて、発見されやすくなるのです。
(この場合の「昇華」とは、固体が液体になることなしに直接気体になること)
真っ白な氷の上というだけでも目立ちますしね。
南極では隕石が見つかりやすい条件がそろっているということですね。
お読みくださりありがとうございました。
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